安全・安心な社会,低炭素化社会,高齢化社会などに対して貢献できる情報工学技術の研究,開発,応用を行っています.具体的には,食品・薬品などの流通経路の追跡や,二酸化炭素フットプリントの計算や,老人・子供の安全を確保するための情報トレーサビリティの研究を行っています.
このために必要になるのは,人,物,情報の流れを統合的に追跡するための標準インフラならびに要素技術の研究であり,インフラとしては,世界中で読み取られるRFIDタグ情報を収集,蓄積し,インタネット経由で検索可能にするためのシステムおよびネットワークプロトコルを,また,要素技術としては,たとえば,大量のRFIDデータから有意の情報を抽出するためのトレーサビリティ・データマイニングや,多次元トレーサビリティデータ解析などがあります.また,人のトレーサビリティで課題となっているプライバシー保護技術をはじめとした,法律順守(コンプライアンス)のためのセキュリティ技術の開発も行っています.
キーワードは,情報セキュリティ,情報トレーサビリティ,情報コンプライアンス,データマイニングです.