研究室一覧(講座別)
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コンピュータ学講座
ソフトウェア学講座
計算科学講座
計算機応用学講座
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コンピュータ学講座
尾内研究室

マルチメディア情報処理 ,例えば,インターネット上に分散している複合メディア群(音楽,会話,自然音,静止画,動画,テキスト等)から,望みのものをゲットするシステム,複合メディアを用いたコンピュータとの対話システムの実現に向けた要素技術の研究を行っています.キーワードは複合メディア,インタラクティビティ(双方向性), インターネット応用,情報検索です.
沼尾・大野研究室
安全・安心な社会,低炭素化社会,高齢化社会などに対して貢献できる情報工学技術の研究,開発,応用を行っています.具体的には,食品・薬品などの流通経路の追跡や,二酸化炭素フットプリントの計算や,老人・子供の安全を確保するための情報トレーサビリティの研究を行っています.
このために必要になるのは,人,物,情報の流れを統合的に追跡するための標準インフラならびに要素技術の研究であり,インフラとしては,世界中で読み取られるRFIDタグ情報を収集,蓄積し,インタネット経由で検索可能にするためのシステムおよびネットワークプロトコルを,また,要素技術としては,たとえば,大量のRFIDデータから有意の情報を抽出するためのトレーサビリティ・データマイニングや,多次元トレーサビリティデータ解析などがあります.また,人のトレーサビリティで課題となっているプライバシー保護技術をはじめとした,法律順守(コンプライアンス)のためのセキュリティ技術の開発も行っています.
キーワードは,情報セキュリティ,情報トレーサビリティ,情報コンプライアンス,データマイニングです.
成見研究室
ハイパフォーマンスコンピューティングに関連するソフトウェア/ハードウェアの研究を行っています.特定の用途向けの専用計算機を開発したり,GPUやPLAYSTATION 3のような商用のコンピュータを使って,コンピュータシミュレーションの高速化を行っています.これらのコンピュータはプログラミングが難しくなりますが,一般のPCよりも何倍~何十倍も高速化することが出来る場合があります.GPUのプログラミングをすぐに始めることが出来るような,KNOPPIX for CUDAと呼ぶCDブートlinuxも開発しています.
橋本研究室
等身大映像を中心としたバーチャルリアリティの研究をしています.
高精細な立体映像で体験者を包み込むことで,現実世界と区別がつかないほどリアルな仮想世界を提示する技術が,次世代超高臨場感通信のインタフェースとして大きな注目を集めています.橋本研究室では,プロジェクタを使った高精細・広視野映像投影環境の構築技術や映像生成のためのレンダリング技術,また,提示した仮想世界との等身大インタラクション,さらにはメディアアートなどへの応用について研究を行っています.
柳井研究室

メインの研究テーマは一般画像認識です.普通の人が普通にデジカメで撮影した画像の内容をコンピュータに理解させることが,我々の研究目標です.現在は,コンピュータに様々な画像を理解させるために必要な知識をWorld Wide Webから自動的に収集する「Web画像マイニング」の研究を中心に行っています.他には,テレビ映像中の物体の認識,Web画像の収集とその利用,位置情報を利用した画像管理などの研究を行っています.
ソフトウェア学講座
岩崎・鵜川研究室
岩崎・鵜川研究室では,プログラミング言語にかかわる様々な話題,また,それらの言語を用いたシステムやソフトウェアを主な研究対象とし,理論と実践の両立を目指して研究活動を行っています.現在の主な研究課題は,プログラミング言語とその処理系,プログラム変換を具備した並列プログラミングシステム,計算機の根幹をなす一連のソフトウェアや応用プログラムの設計と実現,組み込みシステムなどです.
岩田研究室
岩田研究室では,アルゴリズムと離散構造の研究をしています.アルゴリズムの研究はコンピュータを効率よく使用するための工夫をする内容の研究です.どのような方法で計算すると早く計算できるかなどを総合的に検討します.離散構造はコンピュータ科学の基礎的な分野です.離散構造にも多くの分野がありますが,このうちのいくつかのテーマ,たとえばブール関数,グラフ理論,ソーティングネットワークなどについて研究しています.
大山研究室

大山研究室では,システムソフトウェアとコンピュータセキュリティを中心に研究しています.OS,ミドルウェア,インターネットサーバなどの基盤ソフトウェアの利便性,速度,安全性を向上させる技術を開発しています.現在の主な研究テーマは,高機能仮想マシンとその応用,コンピュータウィルスなどの不正コードの効果的な検知,信頼できないプログラムを隔離環境に閉じ込めて実行するためのシステムなどです.
角田・赤池研究室
角田研究室では計算機システムのヒューマンインタフェースについて研究しています.ヒューマンインタフェースとは使いやすさについての研究であって,使いやすい計算機システムの実現,計算機システムの使いやすさの定量的評価が研究課題です.具体的にはモバイルデバイス等を用いた新しい入力方式の考案,使いやすいWebベースシステムの実現,使いやすいe-ラーニングシステムの実現等をおこなっています.
笠井研究室
笠井研究室では,計算量理論と形式言語理論を研究しています.計算量の理論とは,ある問題は,その問題固有の難しさを持っていて,どんなアルゴリズムを使っても,膨大な計算時間を必要とする,といったような内容の研究です.最近では,形式言語理論を応用した自然言語の構文解析を研究しています.
鈴木研究室
鈴木研究室では,コンピュータネットワークや情報システムに関する研究を行っています.私達が活用するコンピュータは小型化,高性能化が進み,データベースやWWWの情報は爆発的に増大しています.通信は,光通信,携帯電話,無線LANなどの発展により,その適用領域を益々広げています.現在,情報を通信相手に伝えるために必要な通信プロトコルや通信システム,さらには情報を蓄積,活用,提供する各種情報システムの設計・開発などの研究を進めています.
武永研究室
武永研究室では,アルゴリズムと計算複雑さ,論理関数の性質について研究しています.様々な問題を早く解くことのできる,効率的なアルゴリズムを考案したり,問題の難しさを明らかにするのが目的です.また,論理関数の効率的な表現や処理の方法についても研究し,アルゴリズム設計に役立てています.
中野研究室
中野研究室では,プログラミング言語やプログラミングに関する研究を進めています.一般に,短絡的なプログラムは効率が悪く,効率のよいプログラムを記述するには複雑なプログラミング技術が必要です.当研究室では,数理的な裏付けに基づき,簡潔な記述から効率的なプログラムを導出するための研究を行っています.このほか,プログラムが仕様に沿って動作することを実行前に保証する「プログラム検証」や,プログラムの出力の情報から入力を特定する「双方向変換」など,プログラミングの利便性やその応用について様々な研究に取り組んでいます.
計算科学講座
石田研究室
私は特に波動方程式に代表される双曲型偏微分方程式の基礎研究をしています.古典的なものだけでなく,現代的な意味での双曲型の偏微分方程式とはその解がある関数空間において一意的に解けて,初期データを初期値問題の解に対応させる写像が連続になるものを指します.私が現在主に考察しているものは退化双曲型方程式という対象で,波動方程式とは本質的に異なる性質(例えば解の微分回数が初期データの微分回数より小さくなるなど)をもっています.このような現象が一般に現れるため,解の属する関数空間及び方程式の最高階部とそれ以外の部分との関係を適切に設定しない限り,退化双曲型方程式の解の一意存在性は一般に保証されず,波動方程式よりも理論的な取り扱いが困難ですが,それ故に興味深い対象でもあります.そこで,そのためのなるべく最良な条件を探究しております.ここ最近は特に半線形の退化双曲型方程式の解の振動現象について調べています.
今村研究室
数値計算やシミュレーションを対象として,並列計算,分散計算の研究を行っています.特に,並列計算機・分散計算環境での高性能計算手法の研究,性能安定を目指した高品質数値計算ライブラリの開発,大規模シミュレーション結果の可視化手法に関する研究,高性能数値線形計算アルゴリズムの研究を行っています.
緒方研究室
科学技術計算のための数値計算技術の研究を行っています.特に,偏微分方程式問題の数値解法の一つである代用電荷法を中心とした研究を手掛けています.
加古研究室
自然現象を予測し制御するためには,現象を支配する法則を理解すると共に,具体的な数値の形で物理量の計算ができなければなりません.現在,研究を進めているのは,音波や磁気流体波などの波動振動現象および減衰現象です.無限領域を伝播する波が物体によって散乱される様子や,電離したガス(プラズマ)の中に生じる様々な波動に興味を持っています.解析の方法としては,関数解析,作用素解析を用い,系の固有モード,即ちスペクトル的な性質を中心的に調べています.コンピュータを駆使して数値を計算するために,有限要素法による離散近似を採用しています.特に,領域分割法による並列計算に重点をおいて研究を進めています.また,数値解の妥当性を示すための数学的な理論誤差解析も行っています.さらに,応用として,音声発声現象の数値シミュレーションを行っています.これらの研究とは別に,FFTを用いた画像処理についても研究対象としています.
小山研究室
自然現象を数理のことばで理解することに興味を持っています.数学と自然現象との間には密接な関係があります.そのことがわかったとき,無機的に感じられていた抽象数学が,突然,有機的に感じられてきます.現在は,有限要素法を基礎とした数値解法の研究を行っています.今後は,「理論から応用まで」をモットーに研究を進めていきたいと思っています.
仲谷研究室

数値シミュレーションにおける計算精度の改良や並列分散化等による高速化技法の開発と,これらの応用としてハードディスクやMRAM等のシミュレーションを行っています.
中村研究室
ここ数年は, さまざまな自然現象を記述する数理モデルとして導出された反応拡散系の研究を行っています. 特に,方程式の持つ空間非一様な構造が解の性質にどのような影響を与えるかについて,
数値シミュレーションと漸近解析を併用しながら理論的に解析しています. 主な研究テーマは,空間非一様な反応拡散方程式の進行波解の研究,反応拡散方程式から導かれる界面方程式の解析と数値計算,半線形拡散方程式が生成する無限次元力学系の研究です.
山口研究室
専門分野は位相幾何学,微分幾何学で,以下のような研究を行っています.
- (1) 連結性の高いポアンカレ複体・多様体のホモトピー型の分類問題
- (2) (1)に関連するホモトピー自己同型群の研究
- (3) ゲージ理論等の数理物理学に関連した粒子の配置空間 (labelled configuration space)の位相幾何学のホモトピー論的研究 (4) 組み合わせ位相幾何学の研究
山本研究室
精度保証付き計算法に関する研究を行っています.精度保証付き計算とは,コンピュータでの計算結果の誤差の範囲を数学的な意味で厳密に見積もり,方程式の解の存在・一意性をコンピュータを使って証明するための計算法です.その応用として,工学に対しては品質保証の方法を,数学に対しては証明のためのパワフルなツールを,計算科学に対しては手法の特性・制度の解析のためのツールを,それぞれ提供します.
計算機応用学講座
阿部研究室

コンピュータ,ネットワーク,セキュリティなど,現代社会で必要とされる技術は多岐にわたります.本研究室では,学生の興味を大切にし学生の力を伸ばすことを主目的に,ソフトウェア,ハードウェアそれぞれの特性を活かし,アルゴリズムからVLSI(超大規模集積回路)設計に至る様々な手法を駆使し,広い分野で問題解決を試みています.最近では,高速低電力プロセッサ,インターネットのフローコントロール,ピアツーピアネットワークのロードバランス,アタックに強い暗号デバイス,電子透かしによる画像の著作権保護と改ざん検出などで成果を上げています.
伊藤研究室
将棋やパズルのような思考ゲームを題材にした認知科学的研究を行っています.アイカメラ等を用いて心理データを収集し,人間の思考過程を模倣する認知モデルをコンピュータ上で実現することで,そのメカニズムを明らかにしていきたいと考えています.
小林研究室
理論計算機科学的な視点から, 学習理論 の研究と,その バイオインフォマティクスへの 応用 を試みています.また, DNA分子を用いて情報処理を行わせることを目的とした DNA 計算 に関する研究にも取り組んでいます.
中山研究室
並列計算機のためのオペレーティングシステムや,多数の計算機をネットワークを用いて結合した高速な並列計算システムの構成方式について研究しています.
村尾研究室
コンピュータによる数式の計算(数式処理),定理証明,数学知識の表現・蓄積・検索など,数学をいかにコンピュータ上に実現するかを研究しています.
村松研究室

日常的な行動から,社会活動,経済活動,そして物理現象まで,様々な場面で「何かを最適にしたい」という欲求が現れます.このような欲求を意識して,数学的に定式化したものを「数理計画問題」といい,それを解くことを「最適化」といいます.当研究室では最適化に関して,理論と応用の両面から研究しています.