情報工学実験第2(高速な公開鍵暗号方式)補足
補足 公開暗号鍵方式

概要
誰にも読まれたくないメールを送信するときは,メールの内容を暗号にして誰にも読めないようにしてから送ります.
暗号を作るときに,パスワードを決めて暗号をかけることを”秘密鍵暗号方式”といいます.
たとえばAさんが"UEC"というパスワードをメールにかけてBさんにメールを送ったとします.
受け取ったBさんも"UEC"というパスワードを入力することによって,暗号化されたメールを読むことができます.
さて,この秘密暗号鍵方式には,ひとつ根本的な問題があります.
それは,大勢のひとでパスワード(秘密鍵)を共有すると,パスワードが簡単にばれてしまうということです.
パスワードを知っている人がたくさんいればいるほど,パスワードは他人にばれやすいということになります.
さらに悪いことにはメールを暗号にする方法が,2種類しかありません.したがって,もしパスワードがわかれば,2種類のどちらかの方法を使って解読することができます.
そのような事情があって,考案されたのが公開鍵暗号方式です.
秘密鍵暗号方式が,暗号を作るときも解読するときもおなじ鍵を使います.
いっぽう公開鍵暗号方式では,暗号を作るときと解読するときで,別々の鍵を使います.
暗号を作るための鍵は,公開してしまい,暗号を送りたい人にあげます.暗号を送りたい人は,その鍵を使って,メールに暗号をかけて送信します.
受け取った人は,暗号を解読するための鍵を使って,暗号をもとのメールに戻します.

暗号を作るための鍵(公開鍵)では,暗号を解読することができません.
また公開暗号方式の場合,暗号化する方法は,無数にあります.
したがって,いくら公開鍵を他の人に教えても,メールの内容が盗み見られる恐れは,ほとんどありません.
「なんだそんな単純なことか」と,思われるかもしれません.
しかし,暗号文を作る鍵を公開するということは,どういった方法で暗号を作っているのかをばらすことになります.
にもかかわらず,なぜ暗号が解読されないのかを理解できるところが,この実験のおもしろいところです.
